待つ女 2
真冬の渓谷に女はいた
朝の日差しで道路の夜露がひかりはじめた
道路脇の川へゆっくり歩き出す
落ち葉を踏む足音だけが聞こえる
静かな山の中でたったひとり

空を見上げた 鳥は飛んでいない

水のない川をみた 魚はいない
考えていることはひとつだけ
Submit
Thank you!

You may also like

Back to Top